ピスタチオは、古代トルコ、ペルシャなどの地中海沿岸地方の砂漠に自生していたものを、食用に栽培するようになり、その後植物愛好家が種子をローマに持ち込み、ヨーロッパに広まりました。現在、ピスタチオの生産国は、イランが世界一で全体の約50%を占め、次いでアメリカ合衆国カリフォルニア州、トルコ、シリアの順になります。
ピスタチオナッツの実が熟すると、その実はきれいな黄紅色に染まった簿皮に包まれ、完熟すると外穀は自然に縦に割れて収穫されます。
【栄養特性】
ピスタチオの脂質には、オレイン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。また、食物繊維が多く、ビタミンB1、カリウム、鉄、銅も多く含まれています。
塩で味付けしローストしたものは、味覚、風味ともに“ナッツの女王”といわれる高級感があり、ピスタチオ消費の大半を占めます。また、剥き実の場合はペーストなどに加工して高級製菓用原料として利用されています。
«栄養成分表» ピスタチオ(いり、味付け)(100g当たり) 栄養成分情報 ▸ | |||||
---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 617kcal | ナトリウム | 270mg | 銅 | 1.15mg |
たんぱく質 | 17.4g | カリウム | 970mg | ビタミンE | 1.4mg |
脂質 | 56.1g | カルシウム | 120mg | ビタミンB1 | 0.43mg |
炭水化物 | 20.9g | マグネシウム | 120mg | ビタミンB2 | 0.24mg |
糖質 | 11.7g | 鉄 | 3.0mg | ナイアシン | 1.0mg |
食物繊維 | 9.2g | 亜鉛 | 2.5mg | 葉酸 | 59μg |
日本食品標準成分表2020年版(八訂)より